2012年8月のブログ記事
脳ストレスが消える生き方/有田秀穂
今日は、人間関係が希薄になることで生まれる弊害や、
他者とふれ合うことがなぜ大切なのかを、ホルモンの関係から、
とてもわかりやすく説明されている、すばらしい本をご紹介しますね.。.:*・°
silk flower arrangement / FlowersByMeredith
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‘‥’ 『脳ストレスが消える生き方』 有田秀穂著 * ☆°。☆
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私たち人間には、脳をすっかり作り替えてしまう、
ものすごい物質が潜んでいます。
それが「オキシトシン」です。
「オキシトシン」は信頼のホルモンとも言われていて、
オキシトシンは、他者とのスキンシップ(触れ合い)によって分泌されます。
例えば、赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むと、
オキシトシンがたくさん分泌されて、母子の間に強い信頼が生まれます。
オキシトシンの働きは、これだけではありません。
よく「女は弱し、されど母は強し」と言いますが、
これは脳科学的にとても正しい表現だとわかったのです。
なぜなら、女性の脳は、母親になりオキシトシンが分泌されることで、
恐怖を感じにくくなるのです。
母親は自分の命をかけてでも子どもを守ります。
男からすると、どうしてあんなことができるのだろうと
不思議に思うことがありますが、あれは脳が
「恐怖を感じない脳」に作り替えられているからできることなのです。
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子どもを守るための摂理として、またお互いの信頼関係を
より強固にしていくために、ホルモンがこんなすばらしい
働きをしているなんて… とても神秘的で感動します。
オキシトシンは、男性も女性も、大人も子どもも分泌され、
親と子、兄弟姉妹、男女、ペットとふれ合うことでも分泌されるそうです。
私が一番印象的だったのは、
「信頼しているとふれ合うのではなく、ふれ合うことによって
私たちは信頼関係を築いていたのです。」という言葉でした。
「でも…思春期の息子に、さすがにスキンシップは難しい」
という場合もあるでしょう。
けれども朗報があります。
オキシトシンは、互いに見つめ合うだけでも出るのだそうです。
子どもの目を見つめて、にっこりほほえんで話を聞いてあげることで、
信頼の絆を深めることができるかもしれません♪
すれ違い気味のご夫婦にもおすすめです。
私たちはもっと意識的に、人とふれ合うことが必要のようです。
有田さんの本は、心の健康を保つ上でのヒントが
いくつも得られるすばらしい内容です。
今までよいと言われていたことが、なぜ良いのか
具体的に説明されているので、腹に落ちて、
すぐにでも行動を起こしたくなります。
最近ちょっと落ち込みがち、何となく元気がでない…と
お悩みの方にお勧めです.。.:*・°