2015年1月のブログ記事
さだまさしさんが35億の借金があってもへこたれなかった理由
幸せホルモンには2つあって、一つは自分を幸せにするセロトニン。
もう一つは相手を幸せにするオキシトシンがあります。
オキシトシンは別名、「愛情ホルモン」「思いやりホルモン」「共感ホルモン」とも言われます。
今日はオキシトシンの秘密について、諏訪中央病院名誉院長でもあり、作家でもある鎌田實さんのご著書『がまんしなくていい』からご紹介しますね.。.:*・°
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オキシトシンは脳の視床下部で作られる。
家族の絆を意識したり、他人のことを優しく気遣って、誰かのために何かをしている時も分泌していることがわかってきた。
利他的な気持ちで行動するたびに、その人の中でオキシトシンがより多く分泌される。
そして親切にしてもらった相手の体内でも、優しくされたことを喜び、何かお返しをしたいと思うことでオキシトシンがあふれ出してくるのである。
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さだまさし(シンガーソングライター)は、オキシトシンを過剰に出す人だ。
そして発想がやわらかい。それがさだまさしの強み。
だから、どんな状況になってもへこたれない。
ぼくは、まさしさんが29才の時につくった28億(金利を含めて35億)の借金について質問した。
「よく首をつらなかったね」
「死のうなんて、全然考えなかった。破産したほうが楽になると言ってくれる人もいた。でも、そうしたら、さだまさしなら返せると思って貸してくれた人が困るだろうな、がっかりするだろうなと思った」
相手の身になって考えている。
相手の身になって考えるとき、オキシトシンが出るのだ。
まさしさんが借金のストレスに負けないで、ストレスを緩和できたのは、相手の身になって考え続けたからかもしれない。
35億もの借金を背負い、それを返し続けていたら、普通ならそのストレスで血管がボロボロになり、病気にならなくても老化が著しいはずだ。
でもまさしさんは相変わらず若々しく、世界じゅうを飛び回っている。
それは彼がオキシトシンの人だからだ。
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さだまさしさんのエピソードに大きく心動かされて、色々調べていたら、すっかり魅了されてファンになってしまいました(笑)
さだまさしさんは借金を返済するために、年に100回以上のコンサートを行い、2013年にはソロ公演4000回という日本記録を打ち立てられました。
そして58才の時に借金を完済(!)
以前、『脳ストレスが消える生き方』(有田秀穂著)を読んでいて、深く感銘を受けたことがあるのですが、オキシトシンには、恐怖を感じにくくなる作用もあるそうです。
母親が、自分の命を投げ出してでも子どもを守ることがあります。
あれは、オキシトシンによって脳が「恐怖を感じない脳」に作り替えられているからできることなのだそうです。
神さまはなんとすごい仕組みを作られるのか・・・と思いました。
さだまさしさんが、借金35億の恐怖に潰さることなく、30年の長きにわたって借金を返済できたのも、さださんの利他的なお人柄によって、オキシトシンが常に分泌されて、恐怖が緩和されていたのかもしれません。
人を思う優しい気持ちや愛情は、決して人のためだけではないということがとてもよくわかる素晴らしいエピソードですね.:*・°