2019年10月のブログ記事
“奇跡のリンゴ”木村秋則さんの『ソウルメイト』/ご家族の胸を打つエピソードとは
今日は、世界ではじめて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した木村秋則さんの『ソウルメイト』という本をご紹介しますね:.。*.・゚
木村さんはかつて龍にあったり、UFOに乗せられたり、臨死体験があるなど、不思議な話がこの本の中に満載ですが、今日ご紹介する内容は、木村さんのご家族の胸を打つエピソードです。
木村秋則さんは、農薬をまくと 長いときは1か月も寝こむことがある奥さまを、なんとか楽にしてあげたい・・・。その一心から、絶対に不可能だといわれた無肥料、無農薬のリンゴ栽培に取り組みます。
ところがリンゴの木には実がならず、ご家族7人は約10年ほど貧乏のどん底を味わいます。
とうとう打つ手もなくなり、死んでお詫びをするしかないと、木村さんはロープを用意して岩木山に登り、木の枝にロープを投げます。
ところが投げたロープは枝から落ち「不器用な自分は、ちゃんと死ぬこともできないのか」と情けなく思いながらロープをひろいにいくと、月明かりのなかに、見事な枝ぶりのリンゴの木があったのです。
近づいてみると、それはドングリの木でした。
虫の被害もなく、葉を豊かに茂らせていました。
「なぜ農薬も肥料も使わないのに、山の木はこんなに元気なのだろう・・・」と考えた時に、足元のふかふかの土、そして山独特のツンとした土の香りから重要なヒントを得ます。
「そうか、この土をつくればいいのか!」
答えを得た木村さんは、夢中で山をかけおります。
そして育てたリンゴはやがて“奇跡のリンゴ”と呼ばれるようになりました。
これはご家族という最高のソウルメイトの支えなくしては、決して実現することのなかった奇跡でした。
木村さんはお兄さまが家を継ぐことになり、学校の同級生であった木村美千子さんのところへ、婿入り(お嫁さんの籍に入ること)されました。
木村さんは奥さんのためにまず減農薬からスタートし、義理のお父さまに断られる覚悟で「無農薬栽培をしてみたい」と切り出すと、意外にも「やってみなさい」という答えが返ってきました。
ところが、無農薬と減農薬は全く違っていました。
リンゴを収穫できず何年も経過して、貯金も義理の父親の退職金も使い切り、銀行から借り入れもできなくなって、木村さんは数十の消費者金融から借金をする多重債務者となっていました。
ここから、本の内容をそのまま引用しますね。
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困窮するわが家の噂は、当然実家にもとどきます。
何度いさめられても無農薬栽培をやめない私は、とっくの昔に実家を出入り禁止になっていました。
しかし、いよいよ実家の父は我慢ができなくなったようです。
ある日、数人の親戚を連れた父が、家の前にトラックを乗り付けました。
母も一緒です。
無農薬栽培をはじめて5年目だったと記憶しています。
わが家の状況が、最悪の時期を迎えていたころです。
家に入ると、父と母が義父母に向かって平謝りにあやまりました。
「こっだバカ息子どは思わねがった。申し訳ありません!家さ連れで帰ります」
そう言うと、父が親戚にロープを持ってくるよう、お願いしました。
2階にあった家具を持ち出そうとしたのです。
それは、私が婿にきたときに持ってきたささやかな結婚家具でした。
何人もの親戚が、いっせいに家に入ってきました。
自分が悪いのですから、私はどうすることもできません。
女房も固まったまま、じっとうつむいています。
とうとう、こんな修羅場が起きてしまった。
すべて自分のせいだ!
このときは、さすがの私も、もう終わりだと思いました。
自分のやってきたことが、どれだけ多くの人を苦しめ、混乱させてきたか。
このときほど、身にしみて感じたことはありませんでした。
母の涙が、胸にこたえました。
けれども、義父は両親に向かってこう言ったのです。
「何すんだば!秋則は誰さも迷惑かげてねェよ。全部うぢの畑でやっていることだ。なァ(あなたの)畑でやってることでねェ」
申し訳なさとありがたさで、胸がいっぱいになりました。
両親はそれ以上何も言わず、戻っていきました。
それはまるで、ドラマのような出来事でした。
この体験を人前で言えるようになったのは、つい最近のことです。
それだけ、やりきれなさと痛みを味わった出来事でした。
事をなそうと動き出した人たちは、多かれ少なかれ、このような体験を経ているのではないでしょうか。
そうやって少しずつ歴史が動き、世界は変わっていったのではないか。
最近そう考えるようになりました。
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極貧の中でも、義理のお父さまも奥さまも、木村さんには何ひとつ文句を言いわず、見守ってくださったそうです。
また義理のお父さまは、近所の非難も一身に受けてくれていました。
組合や地区の会合では「お前の家の婿はなにをしてるんだ。1日も早くやめさせろ!」と何度も厳しく責められたそうです。
そんなことも、何一つ木村さんの耳には入れなかったのです。
これだけのご苦労を乗り越えてこられた木村さんもソウルメイトであるご家族も、宇宙の意志によって、この世に送り出された方のように感じました:.。*.・゚
木村秋則さんのご著書をたくさん読みましたが、不思議なエピソードが数多くあります。
木村さんは夢の中や宇宙人から地球のカレンダーを見せられ、カレンダーの残りの枚数は限られており、タイムリミットがあることを告げられたそうです。
これは「私たち地球人が生き方を軌道修正しない限り、この地球が存続しつづけることは難しいですよ」というメッセージだったのかもしれません。
木村さんは、最近増えているアメリカの巨大ハリケーンや日本の台風の大型化も、農薬や肥料による海水の汚染が原因だと考えていらっしゃいます。
畑にまかれた農薬や肥料は、土にしみ込み地下水を汚染します。
科学物質で汚染された地下水は、川をくだって海へ流れ込み、それをきれいにしようとして、バクテリアやプランクトンが大量発生します。
すると、その過呼吸によって水温があがり、低気圧が発生するのだそうです。
木村さんはこのように警告されています。
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環境破壊の原因の一つが、今の農業にあることはまちがいありません。かけがえのない地球です。農薬も化学肥料も使わない、自然に寄りそった農業を、私たちは地球規模で選んでいくときではないでしょうか。
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また以前ネットニュースを見ていると、除草剤によってガンを発症した夫婦に対して、約2200億円の賠償金支払いを、メーカー側に命じる判決が今年(2019年5月)米国で出たことを知りました。
非農家であっても、安易に除草剤を使わないよう、十分に気をつける必要があるでしょう。
木村さんは「もうそろそろ“星”という単位を意識して生きてもよいのではないでしょうか?」とおっしゃっています。
私のヒーリングの師も全く同じことを話されます。
師は【宇宙一家】という言葉で、「一人一人が、全体の利益を考えて生きていくべき時を迎えている」と教えてくださいました。
木村秋則さんの本は、色々なことを考えさせられます。
ぜひ多くの方にご著書を読んでいただいて、【宇宙一家】を実現していければと願うばかりです:.。*.・゚