男性脳と女性脳の違いからみた男女のつきあい方/『家族脳』黒川伊保子著
男性脳と女性脳の違いについて書かれた黒川伊保子さんのエッセイは、脳科学の見地から、男性と女性の間で生じる切ないすれ違いの理由が、とてもわかりやすく説明されています。
今日は黒川伊保子さんの『家族脳』からご紹介しますね.。.:*・°
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女性脳と男性脳は違う。
装置として明確に違うのである。
女性脳は「察する天才」だ。
物言わぬ赤ん坊を無事に育て上げるために備えられた本能である。
ところがどっこい男性脳は「察しない天才」なのだ。
彼らの脳は目の前の人間を綿密に見るようには作られていない。
男性脳の主機能は俯瞰(ふかん)力。
この能力を使って、男たちは荒野の果てまで行くし、死ぬまで戦うし、黙々と普遍の大仕事をやってのける。
だから、思いやりなんかで男の愛を測らないことだ。
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女性は、男性にしてほしいこと(アクション)を率直に伝えること。
これは男子とのコミュニケーションの基本である。
今の気持ちだけを伝えて、後は察して行動してね、というのは、男性にとっては無理難題なんだもの。
恋人同士のメールも一緒。
落ち込んでいるとき、今日の出来事を延々と綴っても、相手は何を返せばいいのかわからず、放置される確率が高い。
「帰り道、何だか寂しくて落ち込んじゃった。励まして」と送ればいいのだ。
してほしいことを率直に伝えれば、ほしいものはすぐに手にはいるはずである。
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男性脳と女性脳の違いから生じる会話のすれ違いは相当なもののようで、黒川伊保子さんは「こんな会話を繰り返しながら、よく夫婦を続けていけるものだなぁと、その愛の強さに、かえって感動してしまう」とおっしゃるほど(笑)
またこの本の中で、ほ~っと思ったのは、下記の内容でした。
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とりとめのない話を延々と聞かせると、男性脳はなんと免疫力が落ちる。
ときには絶望感にさえおそわれる。
なのに、女性脳のほうは、とりとめのない話をしないとストレスが溜まる。
一説には、一日六千語しゃべらないと安らかに眠れないそうだ。
さっさと結論にたどりつきたい男性脳と、そう易々とゴールに入ってはいられない女性脳(六千語しゃべらないといけないからね)の対話が平和であるわけがないのである。
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男女がすれ違うのも、脳の仕組み上、致し方ないことがよくわかりますね♪
それだけに、お互いにちょっとした知識があることで、相手を思いやる気持ちの余裕が生まれるので、男女の脳の違いが頭に入っていると、時間がたつほど日々の小さな違いが、後々大きな違い(メリット)をもたらすのではないかと感じます。
男女脳の違いを熟知された上で、黒川伊保子さんが育ててこられた息子さんが、とてもステキな青年に育っていらして、わが家の子育てにも参考にさせてもらっています.:*・°
黒川さんの本は色々読んでいますが、この『家族脳』は、私自身はとくにお気に入りです。
読んでいると 人間に対する愛しさのような感情が自然とわいてきます。
コミュニケーションをさらに良好にされたい方にとって、すてきなギフトを得られる内容ではないかと思います.。.:*・°